
耐摩耗性PS系シートに注力
(画像は公式サイトより引用)
日本プラスチック工業は、リサイクル対応をコンセプトにした耐摩耗性PS系シート「デュラトップ・ピーエス」を製品化し本格的な営業提案に乗り出した。表層に発塵しにくいスチレン系樹脂を配置し、摩耗損失量比較では一般PSシリーズに比べ87%低減させるなど削れ粉の発生や製品への付着を低減。全層にスチレン系材料を使用し、リサイクル適正も高く、環境配慮意識の高いユーザーに向けて今後、製品周知に力を注いでいく。
同社はプラスチックメーカーとして、独自の積層押出技術を駆使し、真空形成分野の機能性パッケージ用途でニーズに応えるシート製品の開発を行い伸長している。とりわけ「デュラトップ」は自動車部品、工業部品などの搬送用トレー向けシートとして多くの出荷実績を持つ。
提案する「デュラトップ・ピーエス」は、オールスチレン系の材料を使用した耐摩耗性に優れた真空形成用シート。HIPSベースの基材層と、表層に発塵しにくいスチレン系樹脂を配置することで輸送時の削れ粉の発生を抑制。製品への付着を低減させるなどの特徴を備える。
このほか、一般的なA-PETと同等の耐摩耗性を有しており、トレーの削れ層が発生しにくい。耐熱温度は約80度で夏場の高温下でも変形しにくい。
寸法安定性の面でも成形収縮が低いので寸法精度が高く、ワンウェイでの使用に適した‟コストパフォーマンス”を実現。繰り返しの使用も可能で搬送用に導入しやすいなどの特徴を備えている。
同社では、「リサイクル化対応製品」として営業提案に努めていく考え。
(包装タイムス2025年4月7日より引用)