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高い安全性を備えた紙ブリスター機の販売強化

(画像は公式サイトより引用)

サンコーテクノグループの成光産業は、独イリッヒのブリスターシーラー「HSU35B」の国内販売を強化する。同機は100%紙製のブリスターパッケージが可能な包装機で、プラスチック単体、紙とプラスチックの複合形態にも対応できる。なお、紙製包装資材は王子ホールディングスと協業している。現在、同じくサンコーテクノグループの日本メカニックの実機を置き、サンプル製造や受託包装も請け負っている。今後、「紙化」の流れを追い風に市場開拓に臨む。

同機はロータリー式を採用しており、毎分12サイクルで稼働する。最大12ステーションまで拡張でき、各ステーションを台車式モジュールタイプにしたことで、容易にジョブ替え可能だ。充填ステージョンにはセンサーを配置し作業者による事故を防ぐ機構を採用するなど高い安全性を備える。

日本国内では先頃、三菱鉛筆の「ジェットストリーム4&1 ディズニーモデル」の紙パッケージに初採用された。欧州では日用衛生品やトイレタリー用品、工具などの包装に採用され、高い評価を受けている。

同機は昨年2月に開催されたJAPANPACKで国内初公開し、昨年10月に開催されたTOKYOPACKでは王子ホールディングスのブースでデモンストレーションを行った。

なお、イリッヒは、同機と比較し約3倍の能力をもつ直列式の上位機種「HSU650」もラインナップしており、成光産業では今後国内販売を予定している。

 

包装タイムス2023年2月27日引用