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木を原料に納豆容器を開発

(画像は公式サイトより引用)

木製パッケージを提案するカユーパッケージは「伝統をアップデート」をコンセプトに木を主な原料とした納豆容器「NAT-10(ナットウ)」を開発している。現在はコンセプト段階で、商品化に向けた開発を進めている。

開発のきっかけは、昨今の食品包装資材業界の環境対応変化とコロナ禍での社会変容だという。このような状況を踏まえ、同社ではコンセプトを掲げて、従来とは異なるアプローチで同製品の開発に至った。

木を原料としていることから、納豆の容器で一般的なプラスチック素材の容器と比較して、カーボンニュートラルに貢献している。

同社のミッションステートメントにはプラスチック廃棄物の削減と二酸化炭素の排出削減のために石油由来プラスチック素材の代替品を提供することが含まれている。自然素材である木には「呼吸」という特性があり、余分な水分を調整することが期待されている。同社の調査によれば、プラスチック素材の納豆容器と比較して、アンモニア臭の軽減を感じるという結果が得られたという。

容器の表面にグラシン紙をラミネートしており、耐水性をもたせている。現在、蓋は同一素材で開発中だ。

同社は「今後も社会の変化を的確に捉えつつ、飲食関連のお客さまと理解を深め、食品容器の実用性、環境適合性の向上、社会貢献に応じた商品とサービスを提案する」という。

 

(包装タイムス2023年5月8日より引用)