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食品用フィルムなどアップサイクル 給食トレイとして実証実験

(画像は公式サイトより引用)

徳島県勝浦郡上勝町は、石塚王子ペーパーパッケージング、きせきれい、三信化工、生産日本社、日本テトラパック、古河電気工業と町立上勝小学校で食品包装フィルムや学乳パックのウェイストから作った給食トレイの実証実験を開始した。

2020年に「新ゼロ・ウェイスト宣言」を行った上勝町は、きせきれいと学乳パックの新たなリサイクル用途を探ってきた。今回、繰り返しリサイクルが可能なセルロース繊維強化プラスチック製給食トレイを学乳パックや食品包装フィルムのウェイトスなどからアップサイクル。実使用上での使い勝手や劣化の有無などを評価し、耐用年数経過後もごみにならないようにする。

多くの小学校で使用されているガラス繊維強化プラスチック製の給食トレイはサーマルリサイクルしかできない。また、食品包装フィルムや学乳パックは複合素材でマテリアルリサイクルが難しいとされている。一方、今回の給食トレイは古河電気工業が開発したプラスチックを古紙のセルロース繊維で強化する「APFU」の技術を用いており、新たな化石資源を使わず、温室効果ガス発生を抑制できるという。

なお、立案・企画などをきせきれいと古河電気工業が担当し、セルロース繊維強化プラスチックの原材料として石塚王子ペーパーパッケージジングが学乳パックを、生産日本社が食品包装用多層フィルムを、日本テトラパックがアルミ付飲料パックを提供し、三信化工がトレイ製造を行った。

包装タイムス2022年11月14日引用