医薬・化粧品向け提案を強化
(画像は公式サイトより引用)
邨田印刷紙器
医薬・化粧品向け提案を強化
インターフェックス大阪に初出展
邨田印刷紙器は、一貫製造による品質管理や優れた技術を生かし、医薬品・化粧品向けの提案を強化している。コロナ禍で新規の営業活動が制限される中、3月には「インターフェックスWeek大阪」に初めて出展し、加飾・印刷・構造設計に工夫を凝らした印刷紙器を広くアピールした。
加飾技術では、光沢とマットのコントラストにより高級感を演出。低コストの印刷ニスだけで表現する手法から、UVコートとマットニス、マット部に質感を加える擬似エンボス加工、マットニスとグロスフィルム、マットフィルムの上からクリアシルク印刷、あるいはクリアホットスタンプ(箔押し)を施す表面加工の組み合わせまで、予算や品質・効果に応じた6種類の紙器サンプルを用意した。また、開封時に青いフィルムが現れる「造防止蒸着紙」の紹介もあった。
印刷技術では、光源(明暗や角度)によって異なる二つの絵柄が切り替わる「チェンジング」を提案。高精度の製版・印刷技術を駆使して、レンズフィルムなどの特殊加工を使わず実現している。スキャナーでは片方の画像しか読み取れないため、模倣品対策としても有効だ。
構造設計では、化粧箱とPOP台紙を一体化した2種類の紙製パッケージを展示した。二つ折り形状の台紙で表示面積を倍増させた「表示スペース拡大台紙」は、記載内容の増加に対応するほか、添付文書の削減につながり、コスト削減や作業性向上も期待できる。柔らかな曲線のフォルムが特徴的な「クレープ台紙」は、円筒状の容器(商品)を台紙で巻き込んで、端を差し込み口にセットするだけで完成するパッケージ。シュリンクフィルムなどを使わず環境に優しく、ジッパーから開封するので未開封性(バージン性)も保たれる。
2022年4月11日包装タイムズ引用