Case Study

事例紹介

高精細印刷でハイクオリティな印刷を

化粧品メーカーとして製造・販売をしているナリス化粧品。訪問販売事業・海外事業・リテール事業・OEM事業・通信販売事業・店舗販売事業・教育事業と様々な事業を展開し、化粧品会社の視点を活かしたサロン運営や美容機器の開発にも取り組んでいます。
平成19年より通信販売を開始し、その事業部で販売されている「CYCLE PLUS」シリーズ。
井澤徳は製品と一緒に同送されるコンセプトブックの印刷で携わっています。

新技術で色調を表現

ナリス化粧品からお預かりしたデータを元に校正を出し、印刷を手掛けています。
製品のことや、製品を使った後の肌を想像してもらう為に色の出し方は重要で、高い技術を用いた印刷が
必要となります。
そのため、色味を鮮明に出す新技術の「FMスクリーン」という印刷方法で鮮やかな色調を表現しています。
これは写真集やカタログにも活用されている印刷方法で、肌の質感や化粧品の雫を伝えるのに最適です。
また、特徴として目視できないほど網点が細かいので、荒く見える原因のモアレ、ロゼットパターン等をなくし、
かぎりなく写真に近い印刷を再現します。

※ロゼットパターンとは
カラー印刷時、4色のインキを刷り重ねるために作った網点が、色ごとに定められた角度で配置されているために現れる小さな亀甲模様。
※モアレとは
規則正しい繰り返し模様を複数重ね合わせた時、それらの周期のずれにより視覚的に発生する縞模様。

FMスクリーンの特徴

一般的な印刷方法であるAMスクリーンとの大きな違いは1インチ四方の網点の数です。それによって色の見え方が
変わってきます。
AMスクリーンは、1インチ四方に175個の網点が位置をずらし干渉しないように配置されたもので、網点の大小で色の
濃淡を表現しています。
しかし、実際には干渉しあってモアレという現象を引き起こす場合がありました。
それに代わり、FMスクリーンは、1インチ四方に約600個の網点がランダムに配置され、お互い干渉しあわないように
したもので、一定の大きさの点の密度によって濃淡を表現します。網点が小さい上、角度を持たないためモアレも起こらず、色調の鮮やかさが増します。
このようにして、色味が鮮やかなコンセプトブックが完成されています。

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