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ストレッチフィルム開封装置を訴求

(画像は公式サイトより引用)

和広エンジニアリングのストレッチフィルム開封装置「舞流(マイル)」は、タッチパネルでの簡単な操作だけで、パレットと積載物に巻かれたストレッチフィルムを自動的に開梱する。4月にインデックス大阪で開催された関西物流展でも披露し、作業者の負担減や大量処理の対処に役立つとして、多くの来場者が関心を寄せた。

同製品は、パレットを所定の位置にセットし、自動運転で人の手を介さず、荷物に巻かれたストレッチフィルムを開梱、除去する。処理能力は1時間当たり30パレット(フィルム厚み、巻き量による)とハイスピードで24時間稼働できる。完全カスタムオーダーメイドのため、顧客の様々なワーク形状に個別対応することが可能だ。

バキュームパッドでフィルムを吸引し、ワークから離した状態で熱風によってカットするため、中身を傷つけることも、刃が摩耗して作業が停止するといったことも心配ない。また、センサーでワークの形状に追従しながらカットするため、積み付け方にバラつきがあっても対応できる。また、カットしたフィルムは自動排出できため、顧客のニーズに合わせて減容機や圧縮機への移送も対応可能。

展示会担当者は、「少なくとも国内には存在しなかった機械なのでは」と話す。すでに特許も取得している。持続可能な物流実現のためにパレット化が推奨される中、積載物の保護や固定にストレッチフィルムが活用されている。巻く側の自動化や、人手で行う場合であっても負担軽減や平準化のための器具が開発されてきた。

一方で、開封はカッターなどを用いて人手で行われていることがほどんどで、作業者の負担は小さくない。こうした背景から、同製品を開発し、訴求を開始している。ケガや荷物の破損のリスクを抑制するだけでなく、夜間作業などでも活躍することが期待できる。また、自動倉庫の課題であった「完全無人化」の実現を後押しする装置と言える。

なお、同社はFOOMAJAPAN2025にも出展を予定。こちらでは24時間連続運転が可能な自動製函機・自動袋掛け機のコンビネーション「CombiPlast」をはじめとする多彩な製品の提案を行うとしている。

 

(包装タイムス2025年6月9日より引用)

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