Report

特集記事

コアにクッション加工

(画像は公式サイトから引用)

長岡産業は、クッションコアの加工サービス「プラマキシン」が包材分野でも脚光を浴びている。使用中のフィルム巻き芯(=コア)を母材として活用できるのが特長。「フィルムのロス削減により減プラが実現できた」、「SDGsが注目される中、まさにうってつけだ」など評価する声が数多く寄せられ、今後ますます需要を拡大するものと期待されている。

「プラマキシン」は同社の登録商標で、母材となるコアクッションを巻き付け加工するサービス。特許も取得済みで、15年以上の販売実績を持つ。

生産工程で使っているコアを同社へ支給することで、1本からでも加工ができる。対応するコアの素材は合成樹脂、アルミ、紙などで、内径3~12インチ、長さ50~3千mm、重量1本当たり20kgまで対応。また、コアとクッションとの中間にあたる粘着層も選択可。コスト重視の出荷用や、工程内で歩留まり重視など、利用シーンに合わせて同社が提案する。クッション材は発泡PEと発泡PUの2種類があり、厚みも0.8~3mmとラインアップも豊富だ。

導入の効果は、フィルム巻取り時に発生する「段差痕」や「転写痕」を軽減・解消する。これにより余尺やリードの短尺化が図れる。また、段差痕を回避するための「軟巻き」で発生するタケノコ状の不具合「テレスコープ」も防げる。歩留まり改善により製造コストやCO2の削減も期待できる。

同社ではこれまで光学用途の高機能フィルムを対象に採用事例を増やしてきたが、近年は積層バリアフィルムを製袋した詰め替え用パウチなど包材用途での採用が急増。印刷やラミネートなど複数工程にまたがるためロス削減の効果は絶大だ。

昨今SDGsなど環境配慮の取り組み強化が叫ばれる中で、同社では歩留まり改善と3R活動を切り口に「プラマキシン」の周知活動に力を注ぐ考え。

 

(包装タイムス2023年4月24日より引用)