「脱プラ」対応素材を紹介
(画像は公式サイトより引用)
リンテックは2022年12月7~9日に千葉市・幕張メッセで開催された「サステナブルマテリアル展」(SUSMA)に出展した。脱プラスチック需要に対応したラベル素材「PLALESS」シリーズや洗浄時に容易に剥がせて、びんのリユース・リサイクルを促進する「リターナブルラベル素材」、食品包装に適した「耐油耐水紙」などを提案した。
PLALESSシリーズは、クリーニングのタグなどに使用されている耐洗紙の製造技術を応用し、フィルムの代わりに耐水性のある紙を表面基材に使用したラベル素材だ。植物由来の原料を活用したバイオマス粘着剤を使用したタイプや製造工程で有機溶剤を必要としないエマルジョン粘着剤を使用した再剥離タイプなどをラインアップしている。従来のフィルムべースのラベル素材から置き換えを図ることでプラスチックの使用料を削減できる。
リターナブルラベル素材は、回収したびんを洗浄する工程で容易に剥がせる素材で、容器のリユース・リサイクルを促進する。撹拌するラベルが水に溶ける水溶性タイプ、水や温水で撹拌すると剥がれる水洗浄・温水洗浄タイプ、約80度の弱アルカリ溶液で撹拌すると剥がれるアルカリ温水洗浄タイプの3種類を展開している。ガラスびんやステンレス容器、プラスチックコンテナなどに使用できる。
耐油耐水紙は、食品の包材や容器に適した油や水が染み出しにくい特殊機能紙だ。プラスチック製の包材や容器の代替として提案することで、コンビニエンスストアやファストフード店などの脱プラスチックニーズに対応する。厚物タイプは、紙に厚みを持たせることで食品トレーや容器などに使用できる。FSCミックス認証品での対応も可能だ。非フッ素タイプは非フッ素系の耐油材を使用しながらも耐油性を実現した。いずれも蛍光物質や重金属、ポリ塩化ビフェニル含有はなく、食品衛生試験済みだ。
同社はほかにも、表面基材と粘着剤にポリエステル系樹脂を使用することで、PET製容器のリサイクル適正を向上させる「モノマテリアルラベル素材」や水に濡れても破れにくい印刷用紙「プラレスペーパーCoC」などを紹介した。
包装タイムス2023年1月23日引用