折り紙食器を開発 ハサミや接着剤を使用せずに組み立てが可能
(画像は公式サイトより引用)
奥村印刷は産業交流展に出展し、組み立て式紙製食器「beak(ビーク)」を紹介した。
同商品は、A4用紙1枚のシートで作られている。従来の紙食器は折り畳みができず、保管スペースが大きくなる課題があった。だが、beakは平面の状態で収納することができ、食器を積み重ねた高さは45センチだという。梱包時の緩衝材も不要で、大量備蓄や搬送性に富むため、防災用品として優れている。
どんぶりと皿、カップの3種類があり、どんぶりの容量は670ccで、インスタントラーメンなどが入る大きさ。皿は容量470ccで、スプーンとフォークが付属している。カップは容量280cc。取っ手が付いており、温かい飲み物も飲める。
食器に折り方の手順が記載されているため、ハサミや接着剤を使用せずに組み立てが可能。素材は大王製紙の「エリプラプラス」を使用。プラスチックの代替素材として、耐水性、耐油性を施した板紙で、燃えるごみとして処理できる。
同商品の名前の由来は、組み立てると鋭角な折り返し部分ができ、これが鳥のくちばしに似ていることから、英語でくちばしを表す「beak(ビーク)」としたという。口が触れる場所以外にロゴや絵柄などが印刷可能で、テイクアウト容器やノベルティとしても活用できるとした。
包装タイムス2022年11月28日引用