G段ボールへの水なしUV印刷
印刷、販促企画などの事業を行うアインズは、Gフルート段ボールへの「水なしUVオフセット印刷」を実現した。同社が持つ水なしUV印刷を厚さ1ミリ以下のGフルート段ボールに展開したことで、段ボールに対して水なしで精細な表現が可能となった。今年4月から提供を開始している。
Gフルート段ボールへの水なしUV印刷は、インクジェットプリンターやレーザープリンターと比較して精細かつ美粧性の高い印刷ができる。また、印刷後に同社独自の表面加工「脱プラニス」を施すことで、フィルム加工を用いずに耐摩擦性を担保する。水なし印刷協会が提供する「バタフライロゴ」を付与できる。
オフセット印刷は強い圧力をかける必要があり、段ボールに対してオフセット印刷を施したい場合、空気層のある柔らかい段ボールに直接印刷するとインキを均一に印刷できず、絵柄がずれてしまうなどの課題があった。また、一度厚紙に印刷してその厚紙と片面段ボールを貼り合わせる方法もあるが、工程が多くなり、コストアップとCO2排出量の増加につながっていた。
水なし印刷は、印刷に使用するアルコールや薬品などの資材や印刷後に発生する廃液の処理が不要になるため、製造中に発生するCO2の削減に貢献する。
(包装タイムス2023年5月8日より引用)