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【4R開発基本の梱包・結束材上市】エンボス加工や植物由来原料使用

2020年年12月7日包装タイムス引用

某プラスチック製品メーカーではこれまで、地球温暖化防止やCO₂排出の削減に寄与するという観点から、包装の機能を十分に残し、可能な限りプラスチックの使用を極減らした上で、製品の素材を再生材や再生可能な資源に切り替えるといったリデュース・リユース・リサイクルに、リニューアブルを加えた”4R”をコンセプトに環境配慮型製品の開発に取り組んできた。
今回の発表は、そうした取り組みの序章でもある。
最初に紹介するのが、自動梱包用PPバンド「ワールドバンドBioMix(バイオミックス)」だ。

従来からPP樹脂に、植物由来の原料を10%配合することで、化石原料とCO₂の削減に貢献。
梱包機適正にも優れている。
また、バンドの表面には『未来の地球を守るために、植物由来原料10%配合』と印刷。
バンドの幅は15.5㎜で、1巻2500mの仕様。

次に結束ひもでは、自動結束用機用のPEテープ「eFLAT(イーフラット)」で、このテープの最大の特徴がエンボス加工を施している点。
これにより原材料の20%も削減しつつ、安定した結果適正が得られ、梱包・結束物の用途範囲も広がるというユニークな結束材だ。
これについては意匠登録を申請している。

手結束・手縛り用の平テープでは、トウモロコシを原料とした生分解性樹脂(PLA)100%使用の「バイオコーン100」、サトウキビを主原料とした樹脂(PBS)を100%使用の「バイオPBS100」、さらにサトウキビ由来のバイオマスPEを25%配合した「バイオシュガー25」を上市していく。
ちなみに、「バイオシュガー25」は試作段階から市場での評価も高く、バイオマーク(JORA)とバイオプラマーク(JBPA)の認証を取得申請中である。
同社では、こうした持続可能な開発目標(SDGs)に合致する製品開発を全製品にまで広げる取り組みをより一層進めていく。