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緩衝材レス実現の梱包箱

(画像は公式サイトより引用)

SBS東芝ロジスティクスが開発した梱包箱が、やさしい箱が「第26回物流環境大賞」で奨励賞、「2025日本パッケージングコンテスト」で包装技術賞(ロジスティクス賞)を受賞した。緩衝材レス化を実現したことで、環境に配慮したCO₂排出削減につながる他、開梱時間削減に貢献したことなどが評価された。

同梱包箱は、段ボールを採用しており、総質量は100キロ。箱内部を仕切る仕組みで製品を固定する構造を持つ。段ボール仕切りやホルダーなどを組み合わせて各収納部品を固定しており、箱内の収まりを安定させる。小袋入り緩衝材が不要となることで開梱時に内容物が視認しやすくなり、部品のピッキング効率化を実現。作業時間の短縮にもつながる。

また、箱内部の空間をコンパクトにすることで、包装容積を約60%削減。開梱後の廃材処理時間も70%削減できるようになった。結果としてCO₂排出量を60%削減した。

新開発の梱包箱は、開梱作業時に内容物が飛び出さないよう工夫されているほか、片付けやすい構造とした。従来の梱包箱に寄せられていた「小袋入り緩衝材の中に複数の部品が混在し、取り出しにくい」「部品の取り忘れが無いか不安」といった声にも対応している。

開発者の喜瀬崇之氏は「梱包設計において、ユーザーや社内担当者の意見を調整するのに苦労した」と話す。約半年という短期間で試作品を複数回作成し、評価を積み重ねた。「今後は他の製品への展開も考えている」としており、緩衝材に頼らない設計によって中身の製品保護ができることを広く訴求していくとしている。

同社は物流会社ながら、「包装技術」に優れた点も特徴である。包装設計においては、顧客とのヒアリングを重ねることで全体最適化された無駄の無い設計を実現しているほか、所有の包装試験設備により適正包装の評価試験を実施。CAE(コンピュータ解析)を活用した製品設計・解析も行っている。今後は包装設計の外部受託にも踏み出すなど、コンサルティング事業のさらなる拡大に努めていくとした。

(包装タイムス2026年3月9日より引用)

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