破れにくいレジ袋を開発
(画像は公式サイトより引用)
福助工業とオルディは「破れにくいレジ袋」を共同開発し、特許を取得したと発表した。“破れ”やすい原因となっていた底部のシール形状に工夫を持たせ不可の集中を緩和する構造を実現した。開発商品は今年秋にも発売開始を予定している。
両社によれば、レジ袋は2020年7月から有料化がスタートし、辞退率は85%となる一方で買い物袋として利用後過程でのごみ袋や旅行時の衣類を入れるなど2次利用されている。このため家庭でも必要なことから有料化後は店頭で販売されているレジ袋の購入率が増加。レジ袋が有料配布や購入となったことで、買い物袋として使用後、家庭での2次利用時に底シール部分に「穴があいていた。液体が漏れる」などの声が多く両社に寄せられている。「つまり潜在的な消費者ニーズが顕在化してきた」ち両社は説明する。
そこで両社は、レジ袋有料化後に顕在化した消費者ニーズに対応するため共同開発をスタート。オルディが持つキッチンマチ付きポリ袋「国産ポリ袋」の特殊シール(えくぼシール)形状が開発のきっかけとなり、レジ袋に同様の機能を持たせるため形状を変え、試作を繰り返し「特殊耐ピンシール形状」を完成させ、2023年5月に特許を取得した。
従来のレジ袋は中身を入れたときに2枚と4枚(マチ部)の境界部に負荷が集中する。この負荷を緩和し、底部全体で重さを支える形状のシールんにすることで破れにくさを実現した。強度はポリ袋にPETボトルを入れ上下に一定の速度で振り、振動を与える試験(独自試験法)で、通常の袋に比べて4倍になったという。レジ袋は有料化で辞退率は高まるものの2次利用を目的に製品に対しての消費者の要望が変化しており、今回の破れにくい「レジ袋」の開発で差別化提案につながるものと期待されている。
(包装タイムス2023年7月17日より引用)