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新型偽造防止ラベル インターフェックスでも注目

(画像は公式サイトより引用)

旭化成は目に見えないほどの細かい金属メッシュを正確に施すことができる高精細な印刷技術により、非視認性を有しながら偽造がしにくい、新しいコンセプトの偽造防止ラベルを、7月に東京で開催された「インターフェックスジャパン」に出展し、高度な複製防止
技術だとして、来場者の関心を集めた。
同社は紙幣にも使用されるサブミクロンスケールの印刷を、ロールtoロール方式の印刷機
でフィルムに印刷することに成功、これにより大量生産を可能にした。これを偽造防止ラベル(封緘テープも含む)に応用。透明度が高いため、商品に貼り付けても目立たないので、商品(パッケージ)の意匠を損ねることがない。
また、文字情報の上から貼付して、内容を読み取ることができる。印刷も同社独自のナノ印刷技術により、目に見えないほどの細い金属メッシュが正確に施されていながら、人の目では視認できないので、偽造防止の効果は大きい。
この新型偽造防止ラベルを、通常のオペレーションでは商品の工場で商品パッケージに貼り付け、データベースに登録する。物流や小売りなどのサプライチェーンの拠点でID読み取り・判定し、流通プロセスにおける製品の信頼性が判断され、偽造品がサプライチェーンから排除される。さらに、RFID搭載型にすることで、個品ごとの詳細な管理・モニタリングが可能になる。仕出し先での需要と供給のバランスや商品の鮮度確認、横流しなどの対策に役立つ。
真贋判定には、専用のデバイスを使うことで、瞬時に真贋を判定することができ、正規代理店やその他正規協力店舗に立ち寄って購入した商品ラベルが本物かどうかの確認ができる。また、消費者自身もラベルが本物かどうかをスマートフォンでも確認ができるという。

包装タイムス2022年8月1日引用

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