折りコンを自動で組み立て
(画像は公式サイトより引用)
中洲電機は、自社開発の省力化機器などの技術を応用して開発した「折りたたみコンテナ自動組立機」シリーズを物流業界などに訴求を強める。省力化や業務効率化に大きく貢献するものとして製造・物流の現場から着目されている。
「折りたたみコンテナ自動組立機(手動投入型)」は、片手で折りコンを組み立てられる機器「ガチャパン」の技術を応用して開発。積み上げたコンテナを機械に投入し、ボタンを押せば自動で折りコンを組み立てる機械となっている。組立速度は1個あたり15秒程度で、オプションにより蓋付きコンテナにも対応可能。
人の作業スピードと大きく差が無いのが特長。速すぎず、しかし常時人が管理せずに必要なタイミングに合わせて自動で組み立てが行えるため、組み立て済みの折りコンを滞留させることなく次工程と連携を図りやすい。実際の導入企業では、次工程のために前日から作りだめし、当日も複数人で補充する作業が不要になったという。
先行して展開した手動投入型は、最大10段まで段積みしたコンテナが投入可能。新たに追加する自動投入型は、投入部に規定個数の折りコンを積み、送り出しボタンを押せば、機械が自動でそれらを引き込んで組み立てを行う。設置スペースによって、投入部の長さに追加に対応する。
現在、さらに組み立てる個数が少なく500個にも満たない現場でも導入可能なエントリーモデルの開発も行っており、今年の秋頃の製品化を目指している。
個数や人員配置に合わせてタイプやオプションを選べて、作業内容やコスト、設置スペースなどが障壁となり、全行程の無人化が難しい場合でも、比較的容易に導入できる仕組みのため、物流や製造の現場からの引き合いが増えつつある。
(包装タイムス2023年5月29日より引用)