半自動で80mmの薄さでもH貼り
(画像は公式サイトより引用)
阿部工機製作所はこのほど、H貼り用のテープシーラーで、段ボール箱の高さがわずか80mmという半自動では記録的な薄さに対応する封函機「AKS101」を日本国内で販売していく。
同社は、ラベル印刷機の部品製造から組立、メンテナンスすることで国内のシール・ラベル印刷業界で事業を展開している。特に近年は既設の印刷機や搬送装置などの駆動部をサーポモータに交換し、シャフトレス化を図るといった機械システムをアップグレードをするという取り組みで業界でも定評がある。
今回発表のH貼り機は中国の協力会社が製造し、同社が日本仕様に改造したもの。同H貼り機は、同社と取引のある関係先にすでに納めたという実績に加え、半自動でありながら小型段ボールケースにH貼りができるという高い評価を得たこともあり、日本国内で機種名を「AKS101」として上市に踏み切った。
ネット通販やふるさと納税の返礼品に、その緩衝性や輸送効率の高さから段ボールケースで発送するというシーンがこのところ増えている。まだ発送先が一般家庭でロットは小さく、中身も小さいものが多いことから、小型の段ボールで発送する。荷抜き防止や中身の安全性を確保するという観点から、テープ封緘もI貼りだけでなく、H貼りでどの要求も高いが、手作業では時間も掛かり煩雑になりかねない。
AKS101は段ボールサイズが最大60×500×500㎜。最小では250×170×80㎜と、半自動のH貼り機としては国内最小の荷姿に対応するというのが最大の特徴だ。
(包装タイムス6月12日より引用)