作業着の下に着るアシストスーツ
(画像は公式サイトより引用)
安全靴やヘルメットなど安全衛生保護具の製造販売を行うミドリ安全のセフティ&ヘルス統括部では、アシストスーツ製品をはじめ作業負荷軽減に資する製品群も取り扱っている。2024年夏には新製品「DARWING UT-Rise」「同 ABC Lift」の販売を開始した。
UT-Riseは極限まで着やすさを追求したインナータイプのアシストスーツだ。トップスとボトムスを背部のアタッチメントで連結することでアシスト力を発揮する。
トップスはベスト、ボトムスはタイツのように、ユーザーが馴染みある形状にをしているため、直感的に着用できる。また薄手のインナーなので、上からユニフォームや作業着を着ることができる。
同社の森内恭輔氏は「アシストスーツは独特な形状をしていることが多い」と指摘。装着方法に戸惑うユーザーがいることを把握していた。同製品はその負担を極限まで減らすことを目的に、「誰も迷子にならにように」説明書なしで着られるアシストスーツというコンセプトの元、製造メーカーのダイヤ工業と完成させた。
着用の負担を減らすというコンセプトは同時期に発売されたABC Liftにも共通している。同製品は既存のアシストスーツ「DARWING Hakobelude(ハコベルデ)」を極限まで簡素化したものだ。太腿、脇、胸ベルトを調整する3ステップで装着できる。肩にゴムが食い込まないよう幅広の肩ベルトを採用したり、脚パーツの色を左右で大きく変えることで装着方法を間違えにくくしたり、ハコベルデで課題となっていた着心地や着用方法がわかりづらい点の解決を図っている。
人工筋肉で持ち上げ動作を支援するアクティブ型アシストスーツ「PA-Jacket」も取り扱う。同製品については今後、軽量化を目指した研究開発も進めている。
同社が販売するアシストスーツはダイヤ工業の製品だ。一部商品開発にはミドリ安全がユーザーの声を拾い上げ、ダイヤ工業が技術力で希望を実現する。両社のタッグから今後も目が離せない。
(包装タイムス2024年10月28日より引用)