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人手不足解消へ新提案

(画像は公式サイトより引用)

キョウエイはこのほど、野菜の鮮度保持袋やプラスチックフィルム封筒などの規格袋を100枚ごとに袋詰めし、その後に化粧箱に装着する自動機を開発、営業提案を本格化する。“オペレーター不足の解消”“合理化・省力化”など製袋加工業界が直面する諸問題に機械メーカーからのアプローチとして提案に努めており、今回の新型機も大いに注目されるものと期待されている。

新たに発表した自動機は、袋詰めされた100枚の袋を化粧箱に10束ずつ挿入し、100枚入りの箱詰めまでの作業工程を機械上で行う包装ラインの提案。

具体的には、折畳まれた箱を組み立て、その箱に100枚ずつ袋詰めされた製品10束を装填して箱の蓋を閉めて完了するというもの。「箱作り→箱詰め→箱じまいまでを自動で行い、完成品製造する包装機」と同社では位置付けている。

合わせて関連機として「オートスタッカー集積装置」を用い、製袋された100枚ごとの袋を帯束する自動製袋品帯束機を開発した。同社では、サイドシール製袋品は単体フィルム構成なら「フィルムの厚みは50㎛以下がほとんど。100枚の袋を重ねてもコシがないことで帯束した時に丸まってしまう」現象がでるという。

そこで今回提案するのが帯束機に引き締め速度と量の設定をするだけで“柔らかい製品”でも素早くソフトに帯束が可能な新機構を採用した。今後、後工程のクラフト紙による紙包み包装は“キャラメル包装機”を提案する考え。同社では今秋開催予定の「東京国際包装展(東京パック)に出展し、これら機械の実演展示を予定している。

 

(包装タイムス2024年3月4日より引用)