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バンド初のバイオマスマーク

(画像は公式サイトより引用)

大日製罐はバイオマスプラスチックを利用したPPバンド、PETバンド、PETエスター線の梱包資材3種でバイオマスマークを取得した。梱包用バンド製品としてこのマークを取得したのは同社が初。バイオマス原料を活用した生産技術を確立させ、同社が提供する環境配慮製品ブランド「ECOフレンドリー」シリーズのラインアップとして展開を続けていく。

バイオマス原料の配合度はPPバンドとPETバンドで10%、PETエスター線で25%となる。今後はバイオマス原料の品質を模索しつつさらなる配合率向上を狙っていく。

同製品は従来のバージン原料製品と同等の物性を持ち、熱融着しても強度を保てる。

PPバンドは6色のカラーバリエーションを持つ。また同じバンドへのリサイクルが可能で、リサイクルのために分別しなくていい利点がある。

ECOフレンドリーシリーズは、同社がモノづくり企業として持続可能な社会の実現に貢献するため立ち上げた製品ブランドだ。

バイオマス製品や昨年上市した着色自在のリサイクル素材PPバンド「EF15」などが含まれる。

カタログにも力を入れている。同社の取り組みが一目見て分かるような図表やイラストを盛り込んだ。同社担当者は「代理店の方がエンドユーザーに直感的に取り組みが伝わるようなカタログを目指した」と語った。

環境配慮製品の開発に関わるプラスチック開発部の担当者は、「リサイクルに次ぐ手段してバイオマス原料は注目を集めている」と見解を述べる。バイオマスプラスチック加工技術の確立を急いだのはその注目が理由だ。

「準備しておけば、技術が必要とされた製品を素早く垂直立上げして対応できる」とし、ニーズが多様化する社会で選ばれる企業として活動するための将来的な取り組みを続ける。

同社は今後も「今あるものに満足せず、常に新しい取り組みを進めていく」という事業部方針の下、環境に配慮した製品のラインアップ拡充を継続していく。

 

(包装タイムス2024年5月13日より引用)

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