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特集記事

バイオマス製品群を拡充 需要増受け、化粧品分野で

包装タイムス2021年3月8日より引用

某容器メーカーは、バイオマス原料を使用した容器のラインアップを拡充している。先の化粧品開発展でサトウキビ原料のバイオPEやポリ乳酸素材の容器を多数出展。

環境意識の高揚によりバイオマス容器需要が高まる化粧品分野のユーザーに向けて提案を行った。
同社は医薬品、化粧品容器の製造を行っており、容器梱包装に関して企画や設計、素材の開発、形成、検査など一貫して対応できる点を強みとしている。バイオマスプラ製品はPETシートでも展開する。

サトウキビ由来のバイオマスPEは、バイオマス原料25%まで幅広い割合に対応が可能。サトウキビを原料にしており、カーボンニュートラル(大気中の炭素量を変動させない考え)をコンセプトに設定している。バイオマスPET製品もサトウキビ由来で、含有率25%以上のものを並べた。従来設備での印刷および成形加工が可能。

また、ウッドチップと竹パウダーをそれぞれ含有させた容器も二次包装として出展した。ウッドチップ含有容器は生分解性プラスチック、竹パウダー含有容器はバイオマスプラスチックとして紹介した。海外での多数採用実績があり、生分解性ニーズの高まる国内においても提案を推し進める。

同社営業本部のT氏は「環境、オーガニックといったコンセプトの製品依頼を化粧品メーカーから多く受ける」と話した上で、化粧品容器は消費者の手元に長く残るため、生分解性プラスチックについては「まずは二次包装で検討してもらえたら」と期待した。

<ひとこと>
バイオマスプラスチック容器の需要は増えてきていますが、中に入れる製品を入れてテストをすることは欠かせません。
バイオマスプラスチックがいいのか、生分解性プラスチックがいいのかよく検討することが大切です。

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