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テープ工場の仕事を公開

(画像は公式サイトより引用)

参加企業と来場者、地域一体型で作るオープンファクトリーイベント「FactrISM(ファクトリズム)」に、菊水テープが初めて参加した。2日間、名張工場で見学やワークショップを行い、地域貢献や現場の見える化・見せる化を進めた形だ。

通常は一般に公開していない塗装から巻き取り、切断、検品、包装、パレタイズの工程までを見学ルートに設定し、現場のスタッフらが解説。クラフト粘着テープの製造を一挙に知ることができる内容となった。さらに倉庫には、オリジナルテープの作成や同社製品の特徴の一つである原料の天然ゴムの塊や原反などの展示・体験コーナーを設置し、参加者らは興味津々に触れる様子が見られた。

地域貢献や現場の見える化推進の目的で行われた2日間にわたる見学会には地元住民や児童・学生・スタッフの家族、取引先などを含め約400人が同工場へと訪れ、盛況に終わった。担当者は「工場勤務者が外部の方と交流する機会は非常に少ない。しかし今回の見学内容などは現場から全て自主的に案が挙がってきたことが喜ばしい。社内的にも良い循環につながればと思う」とほっとした様子だった。

また、参加者からは「どんな仕事か想像が付かず、見るのも初めてだったが、おもしろかった」という感想が寄せられた。さらに配布した名張市のPRキャラクター「ひやわん」を印刷したテープも好評で、知名度アップに貢献したようだ。

「当社の仕事を見ていただき、地元・名張に魅力的な働き口があることを知っていただくことで、将来的に人口流出を防ぐ一助になれば」と担当者。「次回はより多くの見学者を受け入れたい。周辺企業などにも参加してもらい、ツーリズムとしての側面強化もできれば」と次回開催に向けての抱負も語った。

(包装タイムス 2023年11月27日より引用)