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「溶ける紙」ラベルで供給

(画像は公式サイトより引用)

カクケイは、大阪市内で行われた「パッケージ展2023」に出展し、「メルティーペーパー」や「デルパック封筒」などを中心に消費財に絡む各種包材を紹介した。同社の高度な加工技術に対し、デザイン会社や消費財メーカーなどから高い関心が寄せられた。

メルティーペーパーは、製紙メーカーと共同開発したカクケイオリジナルの原紙だ。特徴は、熱と圧力を加えることで紙に透け感を表現できる点。作成した箔版で空押し加工(デボス加工)を施せば、加熱された部分のみ半透明状態となる。

パッケージ展では、メルティーペーパーにタック加工を施したラベル原紙を紹介した。ラベル原紙のみの販売に加え、シート供給で100枚単位からの受注にも対応。同ラベルについては、すでに酒造メーカーでの採用が進んでおり、高級感や特別感の演出に寄与するとして好評を得ている。

このほかパッケージ展では、封筒型の梱包資材「デルパック封筒」も紹介。FSC認証紙を使用し、封筒製袋から封緘用の両面テープ装着まで、全て自社工場で仕上げているため、品質面とコスト面の両方で優位性を発揮する。また社名やロゴなどのオリジナル印刷にも対応することから、最近ではDtoCブランドをはじめ、CtoC市場からの引き合いも増えているという。

同社では小ロット加工の体制を整えるため、箔押し機やエンボス加工機、レーザー加工機の増設にも取り組んでいる。自社加工できる点を強みに、差別化提案を加速させる考え。

(包装タイムス2023年8月28日より引用)