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〈コスト66%削減〉軽量パレットを提案

(画像は公式サイトより引用)

RP東京プラはこのほど、航空輸送用軽量パレット「エコ・エア・パレット」を製品開発し、本格的な営業提案に乗り出した。パレット桁表皮に再生材を含んだHIPSシートを形成し、内部には再生材が原料のEPS50倍発泡材を使用。関係展示会で公開したところ「一度テストしてみたい」との声が多数寄せられたとしており、今後の販売動向が注目されるところだ。

同社は、「環境貢献型企業」を念頭にサステナブル経営を推進する中、環境配慮型製品の一環として「エコ・エア・パレット」の開発に至った。コンセプトは航空輸送専用とする、女性でも持ち運びし可能、耐水性、保管時のスペースダウン、リサイクル材の使用などで、同製品はこれらのテーマをクリア。

製品材質はフォークリフトの爪が直接あたるパレット桁部分の表皮に再生材を用いたHIPSシートを真空成形。その内部に再生材を原料とするEPS50倍発泡材を組み合わせ軽量化。サイズが1200×1000×133ミリ、桁高さ97ミリ、パレット重量3.4kgを実現した。フォークの挿入は4万差しに対応でき、耐荷重400㎏(均等荷重)とし、ハンドリフターなどにも対応可能という。

同社では、「一般的な樹脂パレットと当社の軽量パレットと製品比較すれば、CO2排出量66%削減、輸送費用も66%削減、重量については3分の1まで削減できた」としている。保管時のスペースも木製パレットに比べ半減できており、女性でも楽に持ち運べすることを可能にした。

大阪市内のインテックス大阪で開催の「関西サステナブルマテリアル展」に出展し来場者にむけ提案したところ反響も上々で、今後は製品周知に力を注ぎ受注獲得に取り組む考えだ。

(包装タイムス2023年6月5日より引用)

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