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商品紹介

透明な固定箱や蓋を開発 /動画サイトでの発信にも注力

樹脂製包装資材のメーカーは新商品として、中身が見える透明な固定箱「ダイテックボックスKDハイブリット」や、透明な箱「クリアリッド」を開発した。いずれも金型を使わず、自由自在なサイズ設計が可能。昨年開設した自社の公式YouTubeチャンネルでも、特長や使い方などを発信している。

ダイテックボックスKDの“KD”はノックダウン生産を意味し、展開したシートとフレームコーナーを送れば、現地で簡単に組み立てられる固定箱。プラダンや低発泡PPのシートを用いて好評を得ていたが、透明シートを組み合わせた「ハイブリッド」をラインアップに加えた。軽量かつ高強度、段積み可能で、ほこりが入りにくいなどの性能はそのままに、側面から中の様子を目視できる。そのため、保管・運送・ピッキング時に確認する手間が省ける。

クリアリッドは、樹脂製コンテナなどの蓋として提案する。大型パレットボックスから小型容器までジャストサイズの蓋を設計し、罫線と抜き加工を同時に行うため加工費は比較的安価。透明なので、上から目視確認でき、そのまま段積みできる形状となっている。既製コンテナに蓋つきは少なく、異物混入防止対策に有効と言える。形状を工夫すれば、店舗什器やディスプレー補助台にも応用が考えられる。

プラダンから発泡素材、そして透明素材も扱うようになった同社。透明素材のきっかけは、新型コロナ対策として昨春から上市している樹脂製の机上ついたて「ドゥ・ウォール」だった。
当初、白いプラダンや半透明のポリカーボネート中空素材を使っていたが、飲食店に設置しやすい透明PET素材性という選択肢を増やし、その加工を横展開させた。将来的には、再生PET素材の活用も視野に入れる。
松岡貴峰社長は「樹脂シートの2次成形を行う総合的な加工屋を目指す。これに向けて取り扱う素材を増やし、固定箱だけでなく折り畳み箱なども作ってきた。今後も『ローマは一日にして成らず』の言葉通り、強気となる製品と加工機の開発、社内環境整備を着実に進めたい」と話す。
さらに、セールスプロモーションを強化し、各種商品紹介の動画を順次作成、公式YouTubeチャンネルで外部へ発信している。併せて、本社に新設した「メディアショールーム」で放映し、来客者へアピール、および社内教育に活用していく。

 

2021年9月13日包装タイムズ引用