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商品紹介

特殊機能製品も拡充/きれいに剥がせる新アイテムも

某テープメーカーは再生PET材料や生分解性およびバイオマス材料の活用といった取り組みを強化しつつ、商品の使用後などにはラベルをきれいに剥がせる製品や、特殊機能を持った製品の拡充を図っている。

まず、特殊機能を持った製品では、この春から本格的にリリースした同社の開発品であるフィルム表面の特定ウイルスの数を減少させたり、菌の増殖を抑制したりする抗ウイルス・抗菌加工を施したラミネートフィルムだ。
これは同社独自のコーティング加工処方により、抗菌性能に加えて、フィルムの表面に付着した特定ウイルスを減少させる抗ウイルス性能も付与した点に特徴がある。さらに、フィルムの表面にロゴマークを印刷したり、ロット番号を印字したりすることができる。
各種商品やテーブル、エレベーターのボタンなどといった人の手が触れやすいさまざまな場所に貼付するラベルのラミネート加工に適している。しかも、透明性が高く、ラベルの印刷面を保護することで意匠性や美しさを長期間保つ。

次に、商品の使用後などにはラベルをきれいに剥がせる製品では、今秋から本格的に販売展開している新アイテムがある。
同社ではこれまでも環境負荷の低減に寄与する製品の開発・拡販に注力しており、その一環として強粘着タイプのバイオマス粘着剤を使用したラベル素材や、バイオマス表面基材を採用したラミネートフィルムなどのラインアップを拡充してきた。

例えば、回収された使用済みPETボトルからつくられた再生PET樹脂使用率80%以上の環境配慮型フィルムや、一般の蒸着フィルムなどを表面基材とする強粘着タイプの4アイテム(バイオマス度10%)、エマルション系粘着剤を使用した2アイテム(同10%)、低温環境や凹凸面への貼付に適した1アイテム(同20%)などがある。
そうした中、昨今は容器のリユース・リサイクルを目的として、きれいに剥がせるラベルの需要が高まっている。そこで同社では、バイオマスラベル素材のラインアップに、再剥離タイプの新アイテム「BA6141ー80(品番)」を追加した。

新アイテムは、きれいに剥がせる再剥離タイプの粘着剤を使用。またラベル素材には、これまでのバイオマスラベル素材と同様、日本有機資源協会(JORA)が運営する「バイオマスマーク」の認定をラベル素材の粘着剤層として取得(認定番号=200128)している。再剥離性を損なうことなくバイオマス度10%を実現し、CO²排出量の削減にも貢献する素材だ。表面基材はPP系合成紙で、剥離紙はグラシン紙という仕様だ。
用途も日用品や食品、家電製品、文具をはじめとする各種商品の表示ラベルなどと幅広い。

 

2021年11月8日包装タイムズ引用