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商品紹介

環境対応製品を積極展開 【原料×容器×加飾のエコ提案】

化粧品容器のファブレスメーカーが、かねてより進める「エコプロジェクト」では、容器そのものにとどまらず、原料や加飾など様々な角度から環境問題の解決へアプローチしている。
最先端の提案により、変化する市場ニーズに応え、顧客が求めるクオリティの達成へ取り組む。

 

近年の開発は、リフィル容器や樹脂量削減容器、再配達削減に寄与するメール便対応容器など、市場が求める
“環境対応製品”の拡充
だ。

最新の提案でも、エコでありながらデザインや使用感にも妥協のないプロダクトを続々投入。
リフィル容器で注目されるのは、高級感のある本体と衛生的に詰め替えられるリフィル、UD仕様の中蓋など細部にもこだわったクリームジャー「QUATRE」だ。
需要著しいメール便対応容器では、手になじむオーバル形状の「DMO」シリーズなど、本品サイズの内容量や吐出量に対応したダイレクトPETボトルを上市し、好評を得ている。

こうした構造の製品も含め、エコ原料・加飾によるカスタマイズも可能だ。エコ原料の例としては、バイオPEやバイオPETなどの植物由来プラ、リサイクルPET、紙パウダーを51%配合した複合樹脂などに対応。
各種塗装・蒸着やラベル、シュリンク、インキなどの加飾についても、植物由来原料への置き換えや有機溶剤の削減など、あらゆる角度から環境対応を提案する。

 

バラエティ豊かなエコ原料の中でも、特筆すべき提案がCO²削減剤「Green Nano(グリーンナノ)」だ。
樹脂原料に3%添加することで、焼却時のCO²排出量を従来比約60%削減できるという機能性素材で、容器製造は従来の金型や成形機で対応可能。
見た目や強度など品質面も遜色ない仕上がりを実現する。環境負荷軽減が図れる新素材として引き合いを増やしており、化粧品分野でもすでに複数の商品化実績がある。

 

同社は「エコプロジェクト」で提案するこれらのさまざまな選択肢から、商品に適した“原料×容器×加飾“を選ぶことで、顧客が求める容器を共に作り上げていきたい考え。
現在、同社が環境対応製品と位置付けるアイテムは、自社製品のうち約85%に及ぶ。中身や売価に合わせて柔軟に検討できるよう、引き続きラインアップの充実に努めていく方針だ。
他方では、業界を横断した先進的な試みも耳目を集めている。同社は先頃、ツバキスタイル(東京都千代田区)との協働で、化粧品容器の循環型リサイクルに取り組むと発表。
市場から使用済み容器を回収し、新会社「ビューティクル」が佐賀県に建設するリサイクル工場で、リサイクルした樹脂を使って容器を製造する計画だ。
稼働は2023年を見込むが、「まずは消費者に使い終わった化粧品容器を“資源“として意識してもらい、お客様との協力で回収の仕組みを構築することが重要」だとしている。
化粧品の持続可能性を追求する両社の動向に、大きな期待が寄せられている。

 

2021年10月25日包装タイムス引用