Idea Meeting

考動会議

井澤徳情報番組【考動ボックス第9話】~「売れる商品」と「そうでない商品」との違いは?~

包装資材の商社である、株式会社井澤徳がお届けする情報番組「考動ボックス」。
ゲストの方をお招きしてテーマに沿って議論をし、様々な意見や考え方を伺います。
その第9回目は、「売れる商品」と「そうでない商品」との違いは?」

今はモノが溢れ、商品が売れにくい時代。
大量生産・大量消費は終わり、必要なものが選ばれる時代となり、それに応じてパッケージは商品の顔として重要視されるようになってきました。
ただ見た目がいいだけのデザインでは、消費者は手に取るだけでまた棚に戻してしまいます。
消費者の心を掴み、商品を購入してもらうパッケージとは?

商品の特長を一方的に「伝える」のではなく、戦略的に考え「伝わる」 デザインを創る事が「売れる」という結果に繋がります。
では売れる、売れないの違いはどういったところで差が出るのでしょうか?
今回は実際にパッケージのリニューアルデザインで売り上げアップに成功した日本チョコレートの古川様にお話を伺ってみました。

 

▼ゲスト
・株式会社日本チョコレート 古川真人(まさと)様
大阪の地で50年間、国内外のチョコレートの生産、供給を行っている。
http://nippon-chocolate.co.jp/

・株式会社グライド 小久保あきと様
パッケージデザインを中心とした、企業や店舗などのクリエイティブツールの企画制作を行っている。
https://www.gride.biz/

※一部抜粋

 

司会:課題はあったんですか?

古川様:デザインが全て同じでしたので、このチョコレートは何のチョコレートというのが分かりにくかった。
味については自信があったので、リピーターになってもらいやすいが、新しい消費者の方にも分かりやすく美味しく見えるパッケージを作りたいと考え依頼しました。

小久保様:課題は3つありました。①商品の持つ情報が正しく伝わっていなかった ②他社との差別化が伝わっていなかった ③商品の持つ世界観が伝わっていなかった
この課題を解決出来るデザインを考えました。
まず初めにすることは「情報収集」。どの地域に置かれているのか、どういう店舗にどういう売場に置かれているのか、その売場には他社のどんな商品が並んでいるのかを調べる
そして、セールポイントを洗い出す。
商品の良いところと他社と違うところを洗い出して、それを組み合わせてセールポイントにする。
それから、デザインのコンセプトに落とし込む。今回のコンセプトは「世界中から厳選した食材を使った安心できる日本ブランドのチョコレート」
もちろん、見せるのはクライアントさんで日本チョコレート様なんですが、最終話ジャッジはその先にいるお客様たち。
なので、そのお客様たにに刺さるかどうかの基準で作っていく。