（画像は公式サイトより引用）

シモジマは昨年末から上市している環境配慮型商品「ペーパーフードトレー」と「PFAS(フッ素化合物)フリー耐油」で2025年度グッドデザイン賞を受賞したと発表した。同社商品の受賞は、今回が初めてだという。

未晒クラフトペーパーを使用した「ペーパーフードトレー」は、ペーパー1枚成型で上部ふち巻き形状が特徴。サイズ展開も幅広く、透明の嵌合フードパックと組み合わせることで汎用性が高い。

液漏れ防止加工と、蓋の嵌合性に改良を重ね、ユーザーに高評価を得ているという。審査員からは、「大量に消費される包材ゆえにシビアな価格との折り合いや、紙製で耐水性を確保することが想像される。未晒クラフトペーパーの風合いはプラスチックにはない温かみがあり、食材の引き立てにも貢献している」と評価された。

「PFAS(フッ素化合物)フリー耐油袋」は、有機フッ素化合物を使用せずに従来の耐油紙と同等の耐油性を持つ製品。健康に悪影響を及ぼす可能性が指摘されるPFASは、現在一部の国や地域では規制が強化されている。同社では業界に先駆け、今年2月に商品化。審査でも「揚げ物の持ち帰りなどで使われる耐油袋の様な、身近で使用頻度の高い製品だからこそ、従来のフッ素化合物コーティングされたものに変わる代替製品が求められていた。そういった市場の要請に対して迅速に対策品を提供した姿勢を評価した」と講評されている。受賞品は今後もライアップを拡充する予定。

（包装タイムス2025年11月3日より引用）