「プチプチ」企業、プラ段を上市
(画像は公式サイトより引用)
気泡シート「プチプチ」の製造販売を行う川上産業はこのほど、100%リサイクル原料を使用したプラスチック段ボール「エコリアルボード」を上市した。平行リブのプラ段として、白、グレー、青、緑のカラーバリエーションを展開。加工品の対応も行う。同社は今後、「エコリアル」ブランドをポストコンシューマー原料の製品ブランドと位置づけ、展開を検討している。
同社は「プチプチ」にリサイクル原料を80%以上使用すなど、再生原料取り扱いのノウハウを持つ。エコリアルボードでは、リターナブル製品としての側面を持つプラ段に、さらに「再生原料の比率」という付加価値を付与した。環境に配慮した素材として訴求する。
開発の理由について、代表取締役社長の安永圭祐氏は、同社の「ループリサイクル」の取り組みが拡充することにあると語った。ループリサイクルは同社が推進する、使用後の気泡緩衝材などを回収し、再利用するスキームだ。拡大に伴い、「プチプチ」を利用するユーザーだけでなく、受け取ったユーザーにもループ構造に直接的なメリットを見いだしてもらうためのアウトプットを決意した。製品ラインアップを検討し、プラ段としての出力を決めたという。
今後は再利用が容易なプラ段の製品特性を生かし、SDGsの観点から、業界を問わず周知を拡大していくという。
(包装タイムス5月15日より引用)