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印刷面と底絞りを追加 フルーツ用緩衝材で提案強化

老舗ガムテープメーカーの旭加工紙はこのほど、紙製の緩衝材「ペーパークッションソフト」(以下PCS)に印刷面と底絞りを追加した新アイテムを開発。現在特許出願中で、フルーツ用の緩衝材として販売展開していく予定だ。

新アイテムでは二つの機能が追加された。一つは印刷面で、幅10ミリメートルの印刷面を2ヵ所施した。これにより、フルーツ産地や生産者の表示が可能となる。果肉の色が複数あるメロンに使用した場合、果肉の色で印字すれば、中を見ることなく一目で品種判別することができるという利点がある。

二つ目は、底絞り加工を施した点だ。大玉メロンに使用した際も底抜けが生じず、破損トラブルを防ぐ。要望があれば底面のシール化工も可能。酒類びん向けの場合、袋加工にも対応する。

サイズについては、幅80、100、140ミリメートル、長さ123、140、160ミリメートルを用意。実物のフルーツを使って検証テストを実施するなか、最適なサイズを決めたという。

昨年秋の上市依頼、小売店や包材ディーラーなどから多くの受注が殺到し、ソフトな質感のクレープ紙を採用した点に高評価が集まり、「果物の表面を傷つけない」などの声が寄せられた。

ちなみに同社では、クラフト紙を使用した緩衝材「ペーパークッション」(以下NPC)も販売中だ。全国の酒造メーカーを中心に採用実績を伸ばしている。

現在、一部の酒造メーカーでは、NPCを使った“輸送箱の仕切りレス”の輸送テストを実施。「良好な結果が出れば、輸送箱のサイズダウンも可能。近い将来、輸送効率を高める資材として提案強化に乗り出す考え」(中川社長)と力を込める。

包装タイムス2022年9月26日引用・参考

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