段ボール製保冷ボックス 高断熱ウレタンを内蔵
(画像は公式サイトより引用)
多田プラスチック工業は、家電製品などに使用するウレタン発泡成形技術を応用し、段ボール製の保冷ボックスを開発した。他の素材の保冷ケースにも劣らぬ低価格、断熱性で拡販を進める。
同製品は表面材質に撥水加工をほどこした段ボール、断熱材として高断熱ウレタンを内蔵した保冷ボックス。内容物保護のためのボックス内側に付属した遮熱アルミバッグを入れることで、食品だけでなく医薬品配送も対応できるさらに高い断熱性能を発揮する。
同社の行った保冷性能試験によると、外気温40度で保冷剤500グラム×2個を入れた状態で保冷材の温度変化を測定したところ、保冷材は10度以下を15.5時間保つことができた。これは、医療品用保冷ボックスに近い性能となっている。
高い性能に加え、段ボールとしての特長も併せ持っており、対応静荷重100キログラムと丈夫だが軽量。またサイズの変更や印刷についても一般的な段ボール同様の使用で対応が可能だ。このため同社は、食品配送など輸配送用途のほかにも、アウトドアなどでの活用についても探っていく。
包装タイムス2022年11月7日引用