両面テープに環境対応製品追加
(画像は公式サイトより引用)
菊水テープは、このほど両面テープの環境対応製品のラインアップを強化した。特徴の異なる2種を追加し、利用者の選択肢を広げることで、菊水ブランドの浸透と社会貢献を強く推進していく。
今回新たに上市した「#1860」は、植物由来の割合が高い不織布を基材に採用し、粘着剤にも植物由来である天然ゴムを使用した両面テープ。バイオマス度90%は、業界でもひときわ高い数字を誇る。
同じく新提案の「#2080E」は、ホルムアルデヒドフリーの低VOCエマルション型粘着剤を使用した両面テープ。エマルション型両面テープとしては同社がこれまで持たなかった、待望の強粘着タイプとなっている。
いずれの製品もクラフトテープを中心にバイオマス度の高い製品を展開し、また約10年前から生産現場やテープを使用する現場の作業者の健康のためにエマルション型製品の開発を進めてきた同社の技術者らが、「このノウハウでより良いものを提供できるのではないか」と、試行錯誤を繰り返して開発を進めたという。
営業担当者は「開発現場からこうした製品提案ができるようになったことが喜ばしい」と話す。同社では、工場見学や展示会出展を行っており、技術者らが表に出ることで、直にニーズを知る機会になっているようだ。「より高いレベルでの開発の知見を得たことで、提案の幅が広がると思う。ニーズの深掘りはこれから行っていく」とした。
大阪で開催されたサスティナブルマテリアル展では、これら新製品を含むアイテムを「バイオマス」「エマルション」「水溶性」「長寿命・高耐久」のカテゴリに分けて環境対応をアピールし、大盛況だった。オープンファクトリーイベント「ファクトリズム」で開催している「第3回こうばのでんしゃ」でも両面テープをはじめとした製品を提供するなど、技術力や豊富なラインアップの紹介を続けている。
(包装タイムス2024年7月15日より引用)