大型クリーンルームが完成
(画像は公式サイトより引用)
イデグチ製袋はこのほど、本社工場にかねて設置工事を進めていた「大型クリーンルーム」が完成した。20フィートコンテナ用内袋や、粉体、油脂の輸送に使用の多いフレキシブルコンテナ向け内袋など異物混入に気を使う製品袋の需要が増加しており、クリーンルームの完成稼働で今後受注量を一段と伸ばすものと期待されている。
大型袋、特殊袋加工で広く知られる同社。防錆フィルムを用いた製品や、広幅原反を常時在庫し幅10×長さ20mクラスの大型袋、長さ30mの「超・超大型袋」、手加工による0.2㎜など極厚製品の部分シール、ハトメなど付属品取り付け、ゴム通し加工などで多大な実績を持っている。
最近では、ISO規格20フィートのタンクコンテナ搭載の特殊車両向け内袋装着システムを開発。内袋使用でタンク内面と液剤接触を抑え、異物混入防止、衛生性保持、洗浄作業軽減など、製品評価も高く多くの引き合いを得ている。
特殊袋も製品アイテムが増え、汚れ防止のカバー類から樹脂原料向け内袋、カット加工を施し部材で使用するものなど多用途で製品が活用。合わせて、塵埃、毛髪など異物混入防止要求が年々、高まっている。
2013年に現在の大型工場への移転と合わせ、工場内にクリーン使用の加工場を併設した。しかし、製品の大型化対応で手狭になっていたこともあり、「大型クリーンルーム」を設置しユーザーニーズに積極的に対応することを決め、このほど完成した。
クリーンルームは約630㎡の広さ。空気清浄機を兼ねた空調も整える計画で、作業者負担も少なく年間通じて30m級の加工も行える使用だ。
同社は、「放送・物流業界は“2024年問題”やSDGs観点からCO2削減が注目されている。コンタミネーションの防止に寄与する当社の製品袋の提供に努め事業に貢献したい」としている。
(包装タイムス2023年7月3日より引用)