
リサイクル事業で共創
(画像は公式サイトより引用)
大日本印刷と日東電工は、両社の工場で排出されるプラスチック材をリサイクルして価値を高めるアップサイクルを通じて、新しい製品・サービスを開発する共創事業を始めた。
今回の共創事業では、プラスチック素材の知見や加工技術などの両社の強みを掛け合わせるとともに、図書館のコンサルティングを行う図書館総合研究所とも連携したオープンイノベーションによって、プラスチック排出物を活用した製品を開発した。
開発製品には、組み立て式本棚やブックスタンドがある。まず本棚については、DNPがオレフィン系樹脂フィルムに木目柄などを印刷して建具・床・玄関ドア・エクステリア部材といった内外装用の化粧シートを製造し、Nittoも同様の樹脂フィルムを使用して製品を製造し、その製造過程で発生する端材で製作。イベントなどで活用しやすい本棚にした。オレフィン系樹脂なので、焼却時に有害なガスはほとんど発生しないという特徴を備えている。
ブックスタンドはNittoの工場で発生するフィルム端材を活用し、書棚などで情報を表示するサインと一体化した。
今後も両社は工場で排出されるプラスチックのアップサイクルに取り組み、再資源化したプラスチックを使った製品を活用したサービスモデルも企画・開発していく。
(包装タイムス2025年4月7日より引用)