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特集記事

スキンケア容器をスパチュラへ

(画像は公式サイトより引用)

オルビスは省資源・資源循環に向けた活動の一環として、顧客から回収した使用済みスキンケア容器やボトルの製造過程で出るプラスチックの端材、試作品容器などを「スパチュラ(ヘラ)」に再生し、顧客に還元できるリサイクルプログラムの取り組みを行っている。再生プラスチックのスパチュラは2024年春より順次配布している。

同社では、23年から体験特化型施設「SKINCARE LOUNGE BY ORBIS」で本取り組みの回収を実施し、約1万8千本のスパチュラを生産した。

同社は1987年の創業当時から「地球に生かされている私たち」という考えのもと、限りある資源と環境への配慮から、化粧品業界でもいち早く、つめかえ用商品の販売や簡易包装を導入してきた。

特に同社スキンケアブランドの基軸でもある「オルビスユー」は、iFデザインアワードやIDEAを受賞するなど、パッケージデザインにおいても国内外から高い評価を受けている。

昨今の環境問題に対し改めて検討した結果「商品のリニューアル時に、容器を捨ててしまうのがもったいない」という顧客のリアルな声に着目。どのようにリサイクルできるか模索し、同社のスキンケアシリーズにおいてクリームなどのジャー容器商品に使用する「スパチュラ」にリサイクルすることで、環境配慮と共に消費者への還元も目指した、リサイクルプログラムの開始に至った。

スパチュラの製造に伴う原料のペレット化やスパチュラへの再生加工は、同社と取引のある吉田コスメワークスと協業。容器やボトルの回収は、表参道にある同社商品ワークショップを体験することができる施設「SKINCARE LOUNGE BY ORBIS」で実施している。

 

(包装タイムス2024年6月17日より引用)

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