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〈プラスチック使用料20%削減〉環境調和型LLDPE

(画像は公式サイトより引用)

フタムラ化学はこのほど、独自の高剛性設計技術で、従来生産している汎用的なLLDPEフィルムと同等の剛性やシール性能を維持しつつ、約20%のプラスチック使用量削減が可能な環境調和型LLDPEフィルム「LL-NMST」を新開発した。薄肉化しても従来の厚みのコシ缶を維持するなど訴求力の高い製品として注目されており、今後本格的な生産、営業活動を繰り広げていく考えだ。

食品包装業界は近年、持続可能な社会に貢献する包装材が求められており、新たな製品提案が持たれている。

「LL-HMST」は環境調和型LLDPEフィルムとして新たに開発された。主な特徴は、従来の厚みのコシ感を維持しながら、約20%プラスチック使用量を削減した。

これまでの汎用的なLLDPEフィルムと同様、優れたシール温度やシール強度を汎用的なLLDPEフィルムと同等性能になるよう設計している。また、優れたカット性を備え最終製品のユーザビリティを向上することが可能。従来の汎用的なLLDPEフィルムと比較しても、ラミネート後に優れた引裂性能を発現するようユーザーフレンドリーな設計を実現している。

同製品の使用で、一般的な食品包材のみならず、詰め替え用パウチのようにシーラント基材が厚い包材でもプラスチック使用量を削減することが可能となり、環境負荷低減をマーケット訴求することができる。同社では今後も、SDGsの達成や、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて事業貢献が果たせるように努めていく考えだ。

(包装タイムス 2023年6月5日より引用)

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