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【アマゾン】英国で初のレジレス店舗オープン/日本市場でも参考になる四つの大きな点

英国では、小型コンビニ食料品店のフォーマットを採用した店舗として、M&S Simply Food、TESCO Express、Sainsbury’s Local、Little Waitroseなどが、すでに英国都市部や地方都市で展開しており、いままで各社で大型店にない新しい商品体系や販売政策を競ってきており、Amazon Freshの参入でこれらの競争がさらに激化するのは必至です。

この点からもAmazon Fresh Ealing店は、公共放送BBCや全国紙でも多く取り上げられており、その中ではJust Walk Outを自分の行きつけの郊外の大型店でも設置してほしいという意見も見受けられます。
レジレス店舗に関しては、英国大手スーパーでは各種テストを重ねているものの実稼働には至っておらず、AmazonのJust Walk Outテクノロジーや、今後上陸が予想されるスマートカート(Amazon Dash Cart)によるレジレス店舗の英国内での稼働は大きなインパクトを英国の大手スーパーに与えることとなります。
今後はさらなるテクノロジーの進化を踏まえ、英国小売業の店舗においてもレジに並ばなくてもよい店舗が出てくると予想されます。

反面Amazonは、英国最大手のTESCOの収益(世界小売業ランキング10位、売上高約8兆4千億円)の5倍の規模であり、桁違いのテクノロジー投資が可能であると危惧する声もあります。

日本でもレジレス店舗については、いろいろな開発やテストが行われておりますが、北米やヨーロッパではすでに実用の時代に入っており、今後の展開が期待されます。
Amazonの戦略を考えると、この店舗は、単なる米国外の1店舗目ということなく、オンライン・オフラインの融合、さらには、Just Walk Outの国外店舗での初めて運用、その結果から海外での今後の展開を図るという意味では、大きな一歩と思われます。
Amazonは、レジレス店舗のAmazon Goのオープン以来、世界から大きな注目を集めており、大きな飛躍を続けていると見られておりますが、2016年以降の実店舗のオープンをトレースすると一歩一歩慎重に確実に歩みを進めていることがうかがえます。
パンデミックは、ネットスーパーのボリュームの増大、新しい技術革新を大きく後押ししており、これらの点で変化がより加速しております。

このAmazon Freshの英国進出は、忙しい共稼ぎ世帯のライフスタイルへの対応、オンライン販売と実店舗の融合、新しい技術を採用した新しい買い物体験の実現、「By Amazon」と名付けられた新たに開発したPB商品の展開という四つの大きな点で、日本においても参考になる点が多いのではないでしょうか。

 

2021年4月26日包装タイムズ引用