自由にサイズ設計できる折り畳みコンテナ
(画像は公式サイトより引用)
第一大宮の折り畳みコンテナ「ダイテックボックスFC-Ⅲ」は、長尺サイズへの対応力が向上し、全面ダブル仕様も可能になった。こうした製品ラインアップの拡充や開発・提案を強化することで新たな需要獲得を目指す。
ダイテックボックスFC-Ⅲは、軽量で高強度なPP中空素材を使用し、自由にサイズ設計できる折り畳みコンテナ。積載するパレットに合わせた規格サイズもある。フレーム・コーナー付きで積み重ねられ、折り畳むと厚みは4分の1以下となり、工具を使わず素早く組み立てられる。リサイクルが容易な単一素材で、重量は樹脂成型コンテナの半分以下となっている。
サイズに関しては、素材シートの大きさから一辺1000ミリ程度が限界だった。しかし、同社の断面溶着技術を活用してシートをつなぎ合わせ、より長尺サイズが作れるようになった。これまで、長辺が1600ミリの製作実績があるという。シートの厚みは5㎜に統一されていたが、ダブルと呼ばれる10㎜厚の仕様も選択肢に加わった。
同製品以外にも、低発砲PP製で衛生的な固定箱「ダイテックボックスSD」の改良に着手。他社がやらないことに挑戦し、製品群の充実に引き続き取り組む。
今年の業界状況を「厳しい」と表現する松岡貴峰社長は、外的要因よりも過去3年の営業力低下を挙げて「コロナ禍で当社の営業担当も販売店様も、対面で顧客に提案できなかった。われわれのビジネスは、実際に訪問して新規顧客の声を聞き、解決策となる製品を示し、木材や段ボール、樹脂成形品から変えていけなければならない。すぐに花は咲かない、改めて‟土を耕し、種をまく”営業を展開してく」と述べ、巻き返しを期する。その為、定期的に新製品を開発し、横展開のヒントとなる活用事例集の作成も進めている。
(包装タイムス2023年9月11日より引用)