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強化段ボール採用の梱包箱

(画像は公式サイトより引用)

日本精工のグループ会社であるNSK富山は、サクラパックスと共同で、木箱の側面部を木材から強化段ボールに切り替え、ライフサイクル全体のCo2排出量を従来比で46%削減できる大形軸受用の梱包箱を開発した。

同梱包箱は、リサイクル可能な強化段ボール「TRI-WALL PAK」を採用することで、産業廃棄物量や廃棄コストを削減できる。併せて製造時に必要な釘の使用量を低減することで、従来比で42%の軽量化を実現。消費電力も低減できる。加えて箱側面部は底板から簡単に分離することが可能で、開梱や解体時の取り扱い性が大幅に向上した。スキッドの切欠き構造により吊り作業に対応可能なのも特徴だ。

NSK富山の主力製品である大形軸受の輸送、保管には、大きい重量に耐えれることから木箱を使用している。一方で木箱自体の重量やリユース、リサイクルが困難な特性、Co2排出量および廃棄物量低減などの観点、解体に手間がかかるといった課題を抱えていた。

同社は、サクラパックスと環境負荷低減と解体容易性の向上を目指し、協議と検証を重ねた。結果、側面の強化段ボール化であれば強度に支障がないことを確認し、開発に至ったという。

同社は今後、主力製品である大形軸受の梱包に使用を開始するとともに、NSKグループ他工場にも展開する予定だ。また持続可能な社会の実現に向けて、カーボンニュートラルをはじめ、さまざまな取り組みを推進していくとした。

 

(包装タイムス2025年8月4日より引用)

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