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廃材から作ったロール

(画像は公式サイトより引用)

オーセロが営業提案する「エバーロール」が好評を博している。廃棄される古紙やプラスチック製品を独自の技術で“アップサイクル”した加工製品として評価を高めており、今後ますます受注量を増やすものと期待されている。

同社は、1965年(昭和40年)にセロハンフィルム製造加工から始まり、各種フィルム・紙・不織布などの素材を多彩な用途に展開し事業を拡大。来年創業60周年を迎える。

かねて環境配慮に向けた企業姿勢の具現化に取り組む中、同社が製品提案する“廃材から作った不思議なロール”として認知を広げているのが「エバーロール」だ。事務所などから出るコピー用紙など本来、廃棄される古紙や、製袋などフィルム加工や各種プラスチック加工を行う工場から排出されるプラスチック製品を、粉砕、造粒などの工程と独自の技術を経て再生原料化したものを使用する。同社では、「アップサイクル商品として環境面に配慮した新しい素材」と位置付けて製品を提案している。

仕様は、再生PE/紙を混合した材質に、ロール品サイズ650㎜×15m、ケース入り数20本で、最小出荷数量は色アソート20本となっている。

カラー展開は、ナチュラル、ピンク、パープル、ワインなど4色。「再生PEと古紙を原料にインフレーション成形した新しい素材として展開し、裏表がなくハリのある使いやすい素材なので、はさみ、カッターで容易にカットできる。水に強く生け花などにも使え、ラッピング用途で販売事実績もあり好評」と同社では説明する。

 

(包装タイムス2024年4月22日より引用)