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特集記事

ユーザー視点で付加価値提案

(画像は公式サイトより引用)

ウチダテクノは印刷、紙工関連のコンバ―ティングやパッケージングマシンに関するソリューション提案で定評がある。

紙工関連のコンバーティングマシンに関しては、デジタル印刷でカッティングやクリース(筋入れ)、ミシン目などを自在に処理できる「Aero Cutシリーズ」がある。なかでも、曲線のカットや筋入れ加工・ミシン目加工もできるAero Dice Cutがいま注目を集めている。

同社は機器システムの提案だけでは止まらない。Aero Dice Cutでは実際に制作した紙工品を見せてその付加価値をユーザーに訴求する。具体的事例の一つに、東京都葛飾区高田紙器製作所と共創しているピンチ(洗濯バサミ)がある。これは合成紙(ユポ紙)という素材(台紙)にネイルした指やポップ柄のワニに模したデザインを印刷し、同装置で抜きカットや折り筋を施す。型抜きされた箇所を台紙から切り抜き、折り筋に沿って折り込んでいくと、ユポ紙の機能を生かしたピンチ(洗濯バサミ)クリップが出来上がる。それはBtoBにBtoCを加えるという新しい視点でのマーケット創造の提案といえる。

パッケージマシンに関しても、SDGs達成に向けた取り組みとして、帯掛機「テーピット」シリーズが帯包装に大いに役立つことを提案している。帯包装は商品の全面を覆うクラフト包装や箱(紙器)などに比べ、包装資材の減容化が図れるからだ。

しかも、帯掛機用テープにインクジェットでオンデマンド印刷する機能を付加させて小ロットの贈答品や土産物などへのプリントサービスという提案も行っている。

こうした一つのマシンから、様々な付加価値が実感できるとして、同社では新発想の‟UCHIDAラボ”(予約制ショールーム)を提案している。

 

(包装タイムス2025年1月13日より引用)

 

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