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使用済紙カップを再資源化 羽田空港発着便から順次拡大

(画像は公式サイトより引用)

日本製紙と日本航空(以下JAL)は12月から、羽田空港発着便の一部で国内線の機内サービスで使用した紙製カップ類のリサイクルを開始している。段ボールやトイレットペーパーへ再生し、将来は紙コップの水平リサイクルを目指す。対象便や対象路線は順次拡大を予定しているという。

JALグループが機内サービスで使用した紙コップを適切に分別や回収し、日本製紙グループが使用済み紙コップの輸送、集積、梱包を行う独自のルートを構築することにより、使用済み紙コップ古紙の分別収集・リサイクルが実現した。

JALグループでは、18年9月から森林資源に配慮されたFSC認証の紙コップを採用。今年10月から国内線ファーストクラスのソフトドリンク用、および国際線と国内線共通でエコノミークラスのホットドリンク、ストロー用として提供している3種類の紙コップの蓋を同様の紙製の製品に順次切り替えている。食品用紙容器類は、紙にプラスチックを貼り合わせて複合化し防水加工した素材を使用している。

日本製紙では、紙コップの表面のプラスチックと紙を素材ごとに分離し、再資源化を実現した。この技術をもとに、同社では10月に富士工場で食品用紙容器のための専用リサイクル設備を稼働している。

包装タイムス2022年12月12日引用