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冷凍ケーキ包材を紙化 印刷には水性フレキソ採用

(画像はプレスリリースより引用)

冷凍宅配サービス「nosh」を手掛けるナッシュはこのほど、ロールケーキとケーキバーの個包装をPPフィルムからクラフト紙へ切り替えることを発表した。8月下旬の出荷分から順次リニューアルし、今後はドーナツとパンの個包装も切り替えを予定している。

「nosh」は、栄養バランスのとれたワンセットの食事を定期的に宅配してくれるサービスで、忙しい社会人から主婦、高齢者まで高い人気を誇る。特にSNSなどを使った若い世代へのプロモーションが特徴的で、共働き家庭やコロナ禍で自宅に閉じこもる必要がある人などに、深く浸透した。

同社では以前からプラスチック包装の紙化や梱包資材の簡素化にも力を入れており、スイーツ商品の包材リニューアルに着手したのは2021年5月頃。「開発当初は皺や破れが発生し、冷凍食品を紙素材で『包む』ことが非常に難しかった」(同社・担当者)とし、検証テストを重ね完成に結び付けた。

サービス開始時に取り扱っていたプラスチック製の弁当容器は、すべて紙素材へ。同梱していた「ご案内シート」も廃止し、完全ペーパーレス化を実現した。パッケージの印刷加工には水性フレキソ印刷を用い、環境に優しいパッケージであることを強調している。

noshの販売開始は18年。徐々に人気が上昇し、今年6月には累計販売食数3千万食を突破。新たな冷凍宅配食サービスとして注目されている。

包装タイムス2022年9月12日引用・参考