多重シールで効率化実現 薄膜化で環境配慮要望に対応
(画像は公式サイトより引用)
日本ラップは、冷凍食品の流通などで使用頻度の高い真空包装用フィルム包材で、“多重シール”対応による作業効率の向上、薄膜化による環境配慮要望への対応を実現する「薄膜冷凍耐ピンチューブ」、耐寒性ピンホール性を格段に向上させた三方シール「冷凍タイピンナイロン」を製品化し、本格的な営業提案に乗り出した。
生活スタイルの変化に合わせ、冷凍食品マーケットが広がり、真空包装形態の各種商品も高まる需要に対応している。その一方で、マイナス25度といった冷凍環境下での耐寒性、耐ピンホール性、突刺強度などの品質面の要求は高くなり、“脱プラ・減プラ”といった環境配慮要請もあって、具体的な対応を強く求められている。
同社は1971年の創業以来、真空包装加工現場で培った製品化技術を駆使し、新たに「薄膜冷凍耐ピンチューブ」、「冷凍耐ピンナイロン」の提案活動を積極化する。
「薄膜冷凍耐ピンチューブ」は、NY/接着樹脂/PE構成の共押出多層延伸チューブ製品で、35マイクロメートルの厚みで内容物への密着性も高く、薄膜ながら抜群の強度を持つ。しかもナイロンが表記材となるため包材が重なっていても脱気包装時にシール不良が抑えられ、一度に複数の加工も難なく対応できるのが特徴。
同社では、「市場に流通する製品との比較で突き刺し強度が約4倍の強さと、フィルム厚みも同等用途に多い70マイクロメートル品に比べ約50%のプラスチックゴミの削減につながると評価を得ている」と説明する。フィルム厚みは35マイクロメートル、幅は140~280ミリまでが長さ1000メートル、300~450ミリまでは長さ500メートル、カット長は10ミリきざみに対応。業務用冷凍食品、中間食材の真空包装用途に最適。無地だけでなく印刷対応もできる。
「冷凍耐ピンナイロン」は、冷凍環境での耐ピンホール性、突刺強度、耐屈曲性、耐摩擦性を格段に向上させ製品化。こちらも多重シールに対応でき、高い作業効率の提案が可能だ。
包装タイムス2022年11月21日引用