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新OPPフィルムを開発 食品包装用ガスバリア性向上

(画像は公式サイトより引用)

東レはこのほど、新たに食品包装用高ガスバリア性を向上した蒸着・二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム「トレファン」を開発した。

高ガスバリア性OPPフィルムであるトレファンは、xEVコンデンサ用などで培ったOPPフィルムの構造制御技術に均質バリア層加工技術を組み合わせている。これにより水蒸気透過0.3(グラム/㎡/日)、酸素透過率0.3(cc/㎡/日)以下とガスバリア性を一般的なOPPフィルム比で3倍以上に高めている。

加えて、耐熱性を25度以上高め、120度以上の加工温度に対応できる。そのためボイル・レトルト食品包装用途へ適用できる。

これらの特性により、食品包装における蒸着PETフィルムを置き換えられ、欧州放送関連業界コンソーシアム「CEFLEX」のガイドラインに準拠したPP単一素材構成の高ガスバリア性パッケージへの対応も可能だ。包装材量の製造・使用・再減量化のリサイクルループを拡大し、CO2削減に貢献する。

東レグループは、日米欧にOPPフィルムの製造拠点を有し、欧米ではアルミ蒸着バリア包装用OPPフィルムで高いシェアを有している。今後、東レグループのフィルム・蒸着一貫加工拠点を活用したローバル展開を目指して行く方針を打ち出している。

包装タイムス2022年9月26日引用