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製パン大手のNBで全面採用 環境配慮の新クロージャ―

(画像は公式サイトより引用)

クイック・ロック・ジャパンの環境配慮型バッグクロージャ―「エコ・ロック」が、フジパン(名古屋市瑞穂区)の食パン「本仕込」でこのほど採用された。大手のナショナルブランド(NB)で全面的に導入されるのは今回が初。認知度向上や今後の販売促進に期待できそうだ。

エコ・ロックは、植物のでんぷんを原料とするバイオマス樹脂とHIPSとのコンパウンド材料で作られる、100%天然で再生可能なサステナブル製品。全体の10%以上が植物由来原料のため、従来品と比べてCO2排出量や石油プラスチック使用量の削減が可能。日本有機資源協会(JORA)のバイオマス認定商品でもある。
フジパンは、グループ創業100周年となる今年、環境に配慮したエコパッケージへの取り組みをスタートし、その一環として9月1日から「本仕込」と「ネオバターロールシリーズ」の印刷用インキを植物由来原料10%使用のバイオマスインキに変更。併せて角型食パンなどのバッグクロージャー(留め具)を全面的にエコ・ロックに切り替えた。
クイック・ロック・ジャパンは、パン業界をはじめ、青果物や菓子、麺類など幅広い業界にエコ・ロックの営業活動を進めており、すでに採用商品は20超。NBでも一部商品で導入例はあるが、全面採用は今回が初。テレビCM などを展開するNBで採用されたインパクトは大きく、一般消費者にもエコ・ロックを周知できればと期待を寄せている。
同社は、9月13日から開催の国際物流総合展や、10月の農業資材EXPO、11月の西日本食品産業創造展に出展し、エコ・ロックをアピールする。

包装タイムス2022年9月12日引用