FSC認証クラフトテープ 森林保護に貢献、認証は国内初
(画像は公式サイトより引用)
積水化学工業はこのほど、クラフトテープにおいて国内初のFSC認証を取得した。FSC認証は、環境・社会問題リスクが低い木材の調達・使用を認定する国際認証だ。同製品は森林保全の観点から、環境へ貢献していく。
認証を受けた製品は「クラフトテープNo.500F」。今月から販売を開始している。同製品は基材がクラフト紙のため、生物由来原料の使用率が54%に達する。同製品はこの基材にFSC認証紙を採用した。
同製品は他にも、古紙を100%利用した「エコ紙芯」を採用している。簡単に手でつぶせるため、廃棄時の体積が大幅に削減可能だ。またパッケージフィルムにバイオマスフィルムを採用した。同社のクラフトテープ製品では初の取り組みで、フィルム厚も従来より10マイクロメートル薄くなった。
同社は今年2月、同社機能テープ事業部、ならびにクラフトテープ製造を手掛ける子会社の積水武蔵化成でFSC-CoC認証を取得した。製造・流通過程でFSC認証外の基材が混入していないことを証明する認証だ。
同社はクラフトテープの使用促進で廃棄物の脱プラに貢献すると同時に、認証製品の販売を通して環境貢献度を向上させていくという。認証製品の拡販で2025年に売上高5億円を目指す。
包装タイムス2022年11月21日引用