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コーティングなしの撥水紙 eコマース向けに包装機と提案

(画像は公式サイトより引用)

日本コパックは、このほどセルロース繊維によって撥水性を持たせた原紙を開発した。拡大するeコマース分野での採用を見据え、同製品に対応する紙袋タイプの自動包装機を提案している。

新たに開発し、販売を開始している「生分解性超撥水原紙」は、生分解性ナノセルロース両親媒性技術から生まれた。一般的な撥水紙と異なり樹脂コーティング加工を行わずに、撥水度R10(冷凍品・水産品にも対応)を誇るため、プラスチック使用量を低減できる。

原紙はさまざまな用途での展開が見込まれるが、同社は物流業界での活用に着目。雨などの水濡れから中身を保護するだけでなく、段ボールでの輸配送が主流のeコマースに対応し、コスト抑制や保管・輸送効率の向上ができるとして紙袋タイプの自動包装機「eCOPACK」を開発した。

同製品は商品を機械に搬入するだけで、商品サイズに合わせて自動で紙をカット、面塗工ホットメルト接着、脱器包装する。そのため、積載効率の改善、資材にかかるコストの低減が実現でき、非常に合理的だ。同社では超撥水原紙のアピールに加え、同機によって持続可能な物流をさらに確立させる提案を強めていく。

包装タイムス2022年11月14日引用