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フィルム事業を増強 環境配慮型フィルムを拡充

(画像は公式サイトより引用)

大石産業は、フィルム事業を拡充している。関連業界における競争優位性を一段と発揮するため、環境配慮型フィルム、食品用途の高機能フィルム製人のラインアップを増強しており、今後ますます需要の裾野を広げるものと期待されている。

同社は1925年に創業。産業用包装資材の製造販売でスタートし、現在は、パルプモウルド、フィルム、重包装袋、段ボールの4本柱の総合包装資材メーカーとして認知を広げている。2025年の創業100周年に向けたステップとして新規事業の創出、既存事業の徹底した事業効率化の推進を掲げ企業価値向上の実現を目指している。

成長戦略の一つに掲げるのがフィルム事業の拡大。約1年前に社内に設置したTダイキャストフィルム試作機を活用しフィルム試作を提案している。同試作機を用いて開発したのが「環境配慮型フィルム」で、その一つが「VRVフィルム(V:バージン、R:リサイクル、V:バージン)」。2種3層のPEフィルムで、中間層にリサイクル樹脂を使用、フィルム全体に占めるリサイクル樹脂割合を33%としてリサイクル樹脂使用による環境負荷低減を図る開発品だ。来秋には大型の成膜機の導入稼働を計画している。

また、同社は10月12日から東京ビッグサイトで開催の「TOKYOPACK」に製品展示した。開発、実用化を進めるガスバリアフィルム(モノマテリアル)、離型エンボスフィルムなどの製品提案やT第試作機を活用した事業化の拡充とマーケットニーズを捉えた製品などを提案し高い評価を得た。今後も独自の製品開発技術を駆使し、マーケットニーズを捉えた製品提案を行い事業展開に拍車を掛ける考えだ。

 

包装タイムス2022年10月24日引用

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